« 李鳳宇氏、ミリネハングル学院にキタル! | メイン | 1.生いたち »
2008年04月16日
最初に「あとがき」
祖母は、どんな想いでこの本を書き残したのか。
最初にあとがきを書くことで、これ以降続く祖母の話が
少しでも身近に感じてもらえたらなあと思う。
方言も、言い回しも、できるだけ祖母の書いたままに
書き写していきます。
(原著は縦書きなので数字も漢数字のままとします。)
わかりにくいところは解説を後に入れる予定です。
では。
*****************************************************
『学校をやめてみたら書いてみたい、書こうと思っていた筈で
あったのに、退職してからほぼ20年、今やっと印刷に
まわすことができた。
文章といえば、学校で綴り方(作文)しか書いたことのない私が、
このような長いものを書こうと心に決めたきっかけは二つある。
一つは、子として何もしてあげられなかった
今は亡き父母への追憶と、二つには、私の五人の子どもに
何一つ残す物がないが、せめてこの手記一つぐらい
残してやりたいという、さゝやかな願いである。
親が子に何を残すかは、人それぞれに異なっておるだろうし
また受ける側の者もそれぞれの価値判断で
受け止めていくことだろう。私は、私が幼児期から
どんな環境で育ち、どんな考えを持った人間に育っていったかを、
私の生きざまを伝えて、知ってもらいたいと思って書いたわけである。
私の歩んできた時代は去って、子達の人生はこれからである。
二度と繰り返すことのできない人生を悔いなく送ってもらう為に、
私のさゝやかな思い出の記が、何かの参考になれば幸いである。
やっと書き終えた私の身体の中には、大きな穴があいたよう
空白感と、長い年月の宿願を果たした安堵感とが入りまじっている。
読み返してみると、不充分さが至る所に目につく。殊(こと)に
父母のことについては、前後度々重なるところも出てくるが、
これは、書いても書いてもまだ書き足らぬ父母への思慕の情けゆえと、
了解してほしい。
昭和五十八年七月
谷 口 や す 』
*****************************************************
おばあちゃん。
写すのも、大変だわ。
投稿者 Taniguchi : 2008年04月16日 22:31