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2008年07月22日

将棋初心者、名人戦第4局に行く・その2

次の週、日本将棋連盟東海本部というところから、1枚のハガキがきた。

第66期名人戦7番勝負第4局前夜祭に来てもいいですよ、という
内容だった。
ドレスコードは書いてない。開催ホテルで会場を調べると、どうやら和室ではない。
そこまで把握したら、あとはもう行くだけである。

当日、あたふたと用事をすまし前夜祭に行こうと外へ出たら
土砂降りの雨。初心者は、こんなことですら弱気になる。

これは行くなってことなのか?
いやいや、ここまできたら行くだろうよ。

そんなどうでもいい自問自答をしながら、開催ホテルに入る。
案内係のお兄さんが、にこやかにいらっしゃいませと近づく。

-あの、○○という会場はどこでしょう?

ほんの一瞬、お兄さんが不思議そうな目で私を見た。
ありゃ、そこに行くような客には見えなかったのか?
やばい、私は場違いだったか?
さらに弱気は倍増する。
でもここまできたら行こうよ、ワタシ。

ようやく、会場の入り口にたどり着き受付をする。
リボンが入退場の際のチェック代わりになりますから
必ずつけてくださいといわれ、即座につける。
記念扇子もいただく。箱入りの記念扇子。
参加費に折込済とはいえ、うれしいなあと思いながら会場に入る。

-う、どうしよう。

これが正直なココロの第一声である。

見渡す限りオジサン、に見えたのである。

-うーん、将棋界って、女性ファンはいないのか?

初心者は、ファンの男女比率など知らない。
いや、そりゃあ確かに男性ファンが多いだろうとは思っていたが、
ここまで女性はいないものなのか?
前夜祭って、なんかこう、華やかな響きだから
女性ももっと当然のごとくおられるだろうという私の思い込みは
あっさりと覆された。

そーっと壁伝いに進み、おそるおそる上着を脱いでハンガーにかける。
その間も目だけはキョロキョロと女性の姿を探す。
スタッフの女性はおられたが、なかなかスタッフ以外の女性が見つからない。
どうしようと思ったところに、すっと立ち姿のきれいな女性の後姿が見えた。

-とりあえず、あの場所までいこう。

失礼極まりないが、勝手にその女性の位置を、私の
立ち位置のベンチマークと決め、すすすと女性の隣に歩み寄った。
会場を見渡しながら、やさしそうに微笑んでおられたので
きっと何度もこられているに違いない、と勝手に思い込み
おそるおそる話しかけた。

-あのー、私初めてきたのですが、いつもこんなに男性が多いのでしょうか?

その女性は、笑いながらおっしゃった。

「そうですねー。でも最近は小学生の女の子たちが、
 将棋を指すようになりましたから、もう少しすればこういうところに
 女性も増えると思いますが、そこが上ってくるまでは・・・」

そうですかー、と相槌を打ちながら、この方一般の方ではないなあと思い
リボンをみるとお名前が書いてあるのが一瞬見えた。
一般参加者のリボンには当然何も書かれていない。

名前を読もうと覗き込みかけたら、他の男性がその女性を連れていってしまった。
その後、前夜祭の最中に女性の名前が判明する。

千葉涼子女流三段

無知は、失礼極まりない。

続く。

投稿者 Taniguchi : 2008年07月22日 19:45

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